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業界レポート2026年2月24日
米国企業、AIが「業務を動かす基盤」へ進化 生成AIの活用は、米国企業において実験段階を終え、本格的な業務基盤へと進化しつつあります。背景には、ホワイトカラー業務の慢性的な人材不足と、生産性向上を求める強い経営圧力があります。問い合わせ対応、契約審査、社内申請、資料作成などの間接業務は膨大で、従来は人手に依存してきましたが、処理速度と正確性の両立が限界に達していました。 2026年2月15日、OpenAI社は企業が独自にAIエージェントを構築・管理できる新たな枠組みを発表しました。これは単なるチャット機能ではなく、社内データベースや業務ツールと安全に接続し、タスクを実行できる仕組みを提供するものです。アクセス権限の細分化、監査ログの保存、作業範囲の制限など、実運用を前提とした設計が強調されています。AIが会議議事録の要約や社内手続きの自動処理、顧客対応メールの生成まで担うことで、業務プロセス全体の再設計が進んでいます。 一方、誤実行や情報漏洩が発生した場合の責任所在、最終判断を人間がどこまで保持するかといった課題は残ります。性能向上と統制設計を同
Jun Hanazumi
7 日前読了時間: 7分


業界レポート2026年1月28日
中国で急増する「インバウンド医療」の裏側、公立病院の国際部が選ばれる理由 中国ではいま、公立病院の「国際部」を舞台とした新たなメディカルツーリズムが急速な広がりを見せています。かつては富裕層が海外へ治療を求めていた中国ですが、現在は逆に、欧米などの外国人患者が中国の高度な医療サービスを求めて訪中する「逆転現象」が起きているのです。 この背景には、中国国内における極めて高いレベルの医療人材供給があります。現在、中国では臨床医学を専攻した学生が過剰傾向にあり、特に大都市のポストには数百人の修士・博士保持者が殺到するほど人材が集中しています。こうした超高学歴層による激しい競争が、国際部における質の高い診療体制を支える強固な基盤となっています。 (中国の病院でお灸を体験治療中の欧米人患者。写真:呉暁波頻道) また、運営面では戦略的なモデルが採用されています。中国の渉外医療は、民間病院を新設するのではなく、主に公立病院内に「国際部」を併設する形で行われます。これは一般の中国人が利用する医療資源を圧迫しないための配慮です。国際部の診療費は高額で、国内の公
Jun Hanazumi
1月28日読了時間: 8分


業界レポート2026年1月13日
Cotti Coffee(庫迪咖啡)、日本での「300店舗体制」へ向けた急速な地域拡大 いま、東京の街角で急速に存在感を高めている赤いロゴのコーヒーショップをご存知でしょうか。中国発の「Cotti Coffee(庫迪珈琲、クッティコーヒー)」です。 2026年1月現在、中国発のコーヒーチェーン「Cotti Coffee(庫迪咖啡)」は、日本市場において「第2フェーズ」とも呼ぶべき急速な出店攻勢を強めています。同社はラッキンコーヒー(瑞幸咖啡)の創業者らが2022年に設立したブランドで、2023年の日本上陸以来、都心部を中心に知名度を高めてきました。2026年現在は、従来の東京・大阪といった大都市圏から、地方都市のロードサイドやショッピングモール内へとターゲットを広げ、日本国内での累計出店数300店舗を目指す戦略を本格化させています。 (東京都千代田区神保町にあるCotti Coffee店。当社スタッフ撮影) Cotti Coffeeの強みは、徹底した「アプリ注文による効率化」と「低価格戦略」です。日本市場においても、入会特典やクーポンを駆使し
Jun Hanazumi
1月13日読了時間: 8分


メールマガジン2025年12月26日号
海南自由貿易港が全島閉鎖運営を開始 2025年12月18日、海南省海口市において海南自由貿易港の「全島閉鎖運営」開始式典が開催され、海南島全域が正式に「国内に位置する国外関税区域」という特別な監督管理体制に移行しました。これは中国の対外開放政策における重要な節目であり、特に先端テクノロジー産業の発展に強力な推進力をもたらすものと位置づけられています。 閉鎖運営の本格化により、海南ではゼロ関税、低税率、簡素化された税制といった優遇政策が一体的に実施されます。これにより、AI向け高性能演算装置、ロボットの中核部品、ハイエンド医療機器などの輸入コストが大幅に低減され、関連企業にとって研究開発および製造のコストパフォーマンスが大きく向上します。特に、これまでコスト面で制約を受けていたスタートアップや中堅テクノロジー企業にとっては、実証・量産の拠点としての魅力が高まっています。 同時期には「2025海南身体性知能産業エコロジー大会」も開催され、会場では海南身体性知能イノベーション・インキュベーションセンターが設立されました。国内外20社以上の研
Jun Hanazumi
2025年12月26日読了時間: 7分


メールマガジン2025年12月10日号
DJIが新たな消費者向け市場に進出 ドローン最大手として知られる中国企業DJIは、智能派への投資を通じて消費者向け3Dプリンター市場へ進出しました。 2015年に設立された智能派は、中国のコンシューマー向け3Dプリンター分野を切り開いてきた先駆的企業であり、SLAとFDMの両方式に精通し、スマートハードウェア全体のサプライチェーンをカバーする技術力を持っています。DJIによる出資は、急速に成長する同市場を踏まえれば、自然な戦略的判断と言えます。 近年、世界の消費者向け3Dプリンター需要は急拡大しています。 CONTEXTのレポートによれば、今年第1四半期のエントリーモデル出荷台数は世界で初めて100万台を突破し、前年比22%増を記録しました。中国の2024年3Dプリンター輸出額も6.1億ドルに達し、前年同期比77.2%増と大幅に伸長しています。3Dプリンターは、価格と使いやすさが一般ユーザーにも受け入れられる「C向け消費財」として定着しつつあります。 需要拡大の背景には複数の要因があります。 供給面では、機器および消耗材のコスト低下に加え、マルチ
Jun Hanazumi
2025年12月5日読了時間: 9分


メールマガジン2025年11月13日号
中国国際輸入博覧会で注目集める“空飛ぶクルマ” ハイブリッド型eVTOLの是非を問う 今年の中国国際輸入博覧会では、未来のモビリティ分野にまた新たな顔ぶれが登場しました。 航空スタートアップの天翎科(INFLYNC)は、世界初となるチルトダクテッドファンeVTOL(電動垂直離着陸機)「INFLYNC L600」のフルサイズモデルを発表。筒状のカバーで覆われたダクテッドファンを傾ける(チルトする)を採用していることが特徴となっています。 このほか、時的科技(TCabTech)、御風未来(VERTAXI)、沃蘭特(VOLANT)といったeVTOL関連企業も会場に登場。メーカー関係者は「大手は落ち着いた一方、スタートアップの参入が活発化している」と話しました。 天翎科が同日開催した発表会では、新機体「INFLYNC L600」の詳細も公開されました。 機体はハイブリッドにより航続距離を伸ばすとともにティルトダクテッドファン構造を採用。最大航続距離は600km、巡航速度は時速360kmで、操縦士1名と乗客5名を乗せることができます。 天翎科のCMO、盧懿
iwata77
2025年11月12日読了時間: 6分


メールマガジン2025年10月24日号
アリババが「穹徹智能(ノエマトリクス)」へ出資 ―― 中国でエンボディドAI産業の本格的資本競争が始まる 中国でAIの次なるフロンティアとされる「エンボディドAI(具身知能)」分野に、アリババが本格参入しました。上海のスタートアップ「穹徹智能(ノエマトリクス)」が同社の出資を受け、既存株主も追随。単なる資金調達ではなく、中国テック大手が“AIの実体化”を競う中でアリババが明確な立場を築いた動きです。 生成AIが普及した2023〜24年以降、関心は情報空間に留まるAIから、物理世界で行動する「エンボディドAI」へ移行しました。ロボットに代表されるこの領域では、AI×ハードウェア×システム統合の総合力が問われます。 ノエマトリクスは2023年末設立。創業者の王世全(ワン・シーチュエン)氏と盧策吾(ルー・ツェウー)氏はいずれもスタンフォード出身で、かつてロボット企業「非夕科技(フェイシー・テクノロジー)」をユニコーン企業に育てた人物です。現在は自社開発の「実世界大モデル」と力覚制御を組み合わせた「Noematrix Brain 2.0」を発表し、小売や
iwata77
2025年10月24日読了時間: 6分


メールマガジン2025年10月9日号
国慶節の連休に人型ロボットが「勤務」 湖北省が示す「デジタルとインテリジェンス」の新時代 中国の国慶節と中秋節の連休期間中(10月1日~8日)、湖北(フーペイ)省の各地では、スマートロボットであらゆる電力業務の効率化を図る実験が行われています。 「さあ、手を振って!」...
iwata77
2025年10月9日読了時間: 11分


メールマガジン2025年9月25日号
2026国際低空経済博覧会、来年7月に開催へ ― 観客総数は10万人を見込む 9月19日午前、2026国際低空経済博覧会の記者説明会が、国家会展中心(上海)で開かれました。 説明会によりますと、博覧会は2026年7月22日から25日まで、同センターで開催される予定です。テー...
iwata77
2025年9月24日読了時間: 8分


メールマガジン2025年9月8日号
北京、世界ヒューマノイドロボット競技大会を開催 2025年8月に閉幕した世界ヒューマノイドロボット競技大会は、ロボット産業の急速な技術進展と、北京が「グローバルロボット産業のベンチマーク都市」を目指す姿勢を鮮明にしました。今年の大会には16カ国から280チームが参加し、北京...
iwata77
2025年9月3日読了時間: 8分
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