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メールマガジン2025年10月9日号

  • iwata77
  • 10月9日
  • 読了時間: 11分

更新日:10月9日

国慶節の連休に人型ロボットが「勤務」 湖北省が示す「デジタルとインテリジェンス」の新時代

中国の国慶節と中秋節の連休期間中(10月1日~8日)、湖北(フーペイ)省の各地では、スマートロボットであらゆる電力業務の効率化を図る実験が行われています。


「さあ、手を振って!」

湖北省黄石(ホワンシー)市迎賓(インビン)大道にある充電ステーションでは、電気自動車の運転手達が一台の人型ロボットを取り囲んでいます。ロボットは掛け声に従い、国旗を振りながら二足歩行し、人々はその様子を急いで写真に収めていました。


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連休中は、新エネルギー車で外出する人が増加します。人々が混雑した外出先でも難なく充電できるよう、地元は充電ステーションの人員配備を強化しており、この人型ロボットもその一員です。


国網黄石供電公司(グオワン・ホワンシー)発展計画部の主任エンジニア、許雲剛(シュー・ユンガン)氏によると、このロボットは身長約130cmで、元々は歩行などの基本的な機能しかありませんでしたが、独自のプログラムをインプットすることで、現在ではキャビネットのドアを開ける、ボタンを押す、スイッチを引く、工具を手渡すなどの動作も完了できるようになっています。


「人型ロボットの登場は目新しいものですが、さらに深い機能開発が必要です」と許雲剛氏は述べます。現在、ロボットによる作業は一部の地域でのみ試験的に導入されていますが、将来的には実際のニーズに基づき、プログラム開発とトレーニングを強化し、充電ステーションのサポートや、電力設備火災などの緊急時にも適応させていく予定です。


湖北省には他にも、都市電力施設の安定稼働を約一時間でモニタリングする一斉出動の無人機や、変電所の点検を助ける軌道式巡視ロボットが活躍し、電力関係者達の人手による定例巡視作業を大幅に減らしています。


データによると、現在の湖北省の電力消費量は2020年の約1.5倍になっていますが、デジタル化やインテリジェンス化が進むに連れて、全省の平均停電時間は、2020年の13時間から、2024年の5時間に短縮され、今年の1月から8月は、さらに0.86時間にまで短縮されています。


ロボットが観光地集客の「切り札」に! 無錫市が全国初のエンボディドAI体験センターを開設

国慶節連休期間中、智元機器人(ジーユエン・ロボット)が全国初のエンボディドAI体験センターを無錫(ウーシー)市に正式にオープンしました。この施設は、恵山古鎮(ホイシャン・グーヂェン)の映月里(インユエリー)街区に位置し、人型ロボットに焦点を当てた世界初の体験センターであり、一般消費者向けに公開された、初のエンボディドAIと観光を融合したプロジェクトです。


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このエンボディドAI体験センターは、敷地面積が1,300平方メートルあり、一般入場券の価格は59.9元(約 1,260 円)/人です。

体験センターでは、消費者がロボットの運動限界を体験できるボクシング、囲碁・将棋の対局、カーリング競技などのインタラクティブなプロジェクトを見ることができます。

2階には100人が収まる劇場があり、上海戯劇学院(シャンハイ・シーヂー・学院)の専門チームが設計した、ロボットと人間のダンサーが共演するオリジナルの公演が上演されます。


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同体験センターを手がけた智元機器人のパートナー、上級副総裁、通用業務部総裁である王闖(ワン・チュアン)氏はインタビューで、無錫体験センターの開館は、エンボディドAI技術を文化観光の応用シーンに切り込む第一歩であり、今後はこのモデルを他の都市にも複製することを検討していると述べました。


ロボットの文化観光分野での応用は、業界発展の大きな目玉となっています。ガイドサービスから安全巡回、文化パフォーマンスから消費体験に至るまで、中国各地の観光地では、スマートロボットの導入が始まっています。


専門家らは、このような新技術と文化観光の融合は、将来的に必ず大きな方向性となり、将来の文化観光にさらなる革新をもたらすだろうと述べています。


*エンボディドAI(Embodied AI):ロボットやデバイスなどの物理的な身体を持ち、現実世界で行動しながら環境を認識・学習・相互作用する人工知能のこと。


需要の波に乗る板金市場| 2025年中国国際工業博覧会

瞬時に2cmの炭素鋼を貫通するレーザー、ナノメートル級の精度を持つスマート研削装置、自動で積み上げが出来るコイル材高速生産ライン――これらはデジタル制御工作機械・金属加工展(MWCS)で出展された光景です。第25回中国国際工業博覧会(工博会)の主要なテーマ展示の一つであるMWCSは、「イノベーション駆動・インテリジェント製造の未来」をテーマに、展示面積が8万平方メートルを超え、国内外から800社以上の企業が出展しました。


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今回の展示会では、金属切削・成形、レーザー加工、切削工具・工具、検査・測定などの製品が展示され、航空宇宙、軌道交通、電力電工、農業機械など数十の業界に広く応用され、さまざまな業界のカスタマイズされたニーズに応えることができます。会期中、大手メーカーは現物展示、技術検討、応用事例の解析などの形式を通じて、工作機械業界の革新的な製品、最先端技術、発展トレンドを包括的に紹介しました。


今回のMWCSは3つの特色ある展示ゾーンを設けられました。「AI+産業用マザーマシン」専用エリアには、北京精雕(北京精密切削)、拓璞数控(トゥオプー・CNC工作機械)、上海機床廠(上海工作機械)、交大智邦(ジアオダー・ヂーバン)、特貝爾数控(ターペイアール・CNC工作機械)など、金属加工分野のリーディングカンパニーが集結し、人工知能と産業用マザーマシンの深度融合による最新の成果を集中的に展示しました。また、国際ブランド展区も規模がさらに拡大し、村田製作所、シグマテック、ファセット、テーマ・ハイドロリックなど、20社近くの国際的な板金企業が国家会展センター(上海)の3H館に集結し、板金加工の全産業チェーンにおける先進的な設備と技術ソリューションを提示しました。


現在、中国の金属切削工作機械およびレーザー板金メーカーは、AIを活用した高い技術とコストパフォーマンスの高さを武器に、世界の金属加工の受注の新たな流れとなっており、世界各地から顧客が視察と購入に訪れています。

中国は世界最大の工作機械消費国および生産国として、世界の産業発展を推進する重要な力となっています。


産業用マザーマシンは「機械を作る機械」であり、難題を克服した国産の数値制御(CNC)システムから、新エネルギー、航空宇宙などの新興分野のニーズに応える専用工作機械に至るまで、今回の展示会のすべての新製品が、中国の産業用マザーマシン業界の変革の秘密を静かに示唆しています。

「AI+産業用マザーマシン」エリアでは、金属加工分野のリーディングカンパニーが一堂に会し、人工知能と産業用マザーマシンの深度融合による最新の成果を集中的に展示しました。


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中でも、交大智邦が世界で初めて発表した「思源智控(スーユエン・ヂーコン)」インテリジェントエージェント工作機械「μAI」は、自社開発したスマート制御システムを搭載しており、「加工部品、精度要件、工具タイプ」などの要求を入力するだけで、自律的に加工経路を計画し、加工パラメータを調整でき、制御精度はマイクロメートルレベルに達し、加工効率は従来の設備よりも著しく向上しています。


北京精雕は、精密数値制御工作機械、数値制御システム、付属ソフトウェア、およびデジタル化ソリューションを展示し、特に五軸高速マシニングセンター、自動給材システムなどの設備を重点的に発表しました。「このプラットフォームが持つ数値制御システムの基本性能、多軸モーションコントロール、精密サーボ駆動、高速主軸駆動、精密サーボモーター、ダイレクトドライブトルクモーター、エンコーダなどのコア部品は、すべて北京精雕が自社で研究開発したものです」と、現場の同社営業担当者は説明しました。


レーザー板金展区では、海目星(ハイムーシン、688559.SH)が今年、約1,000平方メートルの超大型ブースで出展し、全シーンをカバーする高速レーザー加工ソリューションを集中的に展示しました。製品には、薄板の高効率切断から厚板の開先加工、コイル材の連続生産からパイプ材の精密加工まで、自動車、新エネルギー、機械製造などの工程をカバーしています。


海目星の営業担当者は「上海工博会の展示機は完売しました。当社の現行モデルである2機種の高速機も売り切れです」と述べました。同社が今回出展した高速レーザー切管機は、従来の切管の常識を覆すもので、1.5Gの超高加速度と8HZの低域通過フィルターの構成により、切管効率を30%以上向上させています。また、新世代の大判交換台高速機は、効率と精度の両面でブレークスルーを達成し、7HZの低域通過フィルター+1.5Gの高加速度+ダブルスポット可変機能を装備することで、加工効率が30%から300%に急上昇しています。


報道によると、AI計算能力市場が液冷キャビネットや高密度シャーシの需要を押し上げています。また、新エネルギー車の軽量化トレンドが、バッテリーパックおよび車体部品の年間成長率を15%超に押し上げています。自動車および電子業界では、ロボット溶接が人手による作業に徐々に取って代わっています。同時に、風力発電、太陽光発電、および電子情報産業の拡大が、板金構造部品と精密キャビティ加工の需要を急速に牽引しています。


中国が独自開発した有人飛行船「祥雲」 初の高原地域での低空飛行を完了

中国が独自に研究開発した有人飛行船「祥雲(シアンユン) AS700」が、中国南西部の地域で初の飛行を完了し、高原地域の低空環境における飛行の安定性と安全性を包括的に検証しました。

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今回のAS700有人飛行船は、貴州(クイヂョウ)省の関嶺(グアンリン)地区で、標高1,200メートルを飛行しました。これは初めての1,000メートル以上の高海抜地域での低空飛行であり、取得された環境適合データや高原飛行パラメータは、AS700の南西部の低空応用シーンへの適合性を証明しただけでなく、製品の改善とバージョンアップをさらに促進し、飛行船が多様な応用シーンにより良く適応し、緊急救援、空中モニタリングなどのより多くの分野への今後の展開や、カスタマイズされた飛行保障プランの基礎を築くものとなります。


AS700は、最大航続距離700キロメートル、最大航続時間10時間の性能優位性を備えており、独自の推力ベクトル同期サーボ制御技術により、直径150メートルの簡易な場所での短距離または垂直離着陸を実現できます。今後、航空工業集団は、飛行船の南西部地域での応用プランをさらに最適化し、地元が低空観光の模範的なベンチマークを構築するのを支援し、AS700を「低空+輸送」「低空+探査」など多様な応用シーンへと展開させ、航空装備を地域の低空経済を活性化する「新しいエンジン」とすることを目指すと発表しています。


清華大学研究チームがリチウム電池の「航続距離と安全性の両立は不可能」の難題を打破

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現在、電気自動車、電動飛行機、人型ロボットなどの最先端分野は、動力システムに対し高エネルギー、高安全性という要件を提示しており、高いエネルギー密度と優れた安全性能を兼ね備えた電池デバイスの開発は、現在の蓄電分野における核心的な課題となっています。清華大学によると、同大学化工系の張強(ヂャン・チアン)教授チームが、新型フッ素含有ポリエーテル電解質の開発に成功し、エネルギー密度604 Wh/kgの高安全ポリマー電池を構築することで、「リチウム電池の航続距離と安全性は両立できない」という難題を解決しました。この研究は、実用化に向けた高安全性、高エネルギー密度の固体リチウム電池の開発を推進します。関連する成果は先日、国際的な学術誌《ネイチャー》に掲載されました。


固体電池は、その高いエネルギー密度と安全性の潜在能力から、リチウム電池の重要な発展方向と見られれています。特に、リチウムリッチマンガン基層状酸化物を正極材料とする固体電池システムは、エネルギー密度600 Wh/kg突破の可能性を示しています。しかし、固体電池は実際の応用プロセスにおいて、依然として二つの大きな難題に直面しています。一つは、固-固材料間の剛性接触に起因する大きな界面抵抗、もう一つは、広い電圧ウィンドウにおいて、高電圧正極と強還元性負極という極端な化学環境に電解質が同時に適合しにくいという点です。


研究チームによると、従来の固体電池の設計では、数百気圧の高い圧力を加えたり、多層電解質を構築したりすることで、界面接触適合性の改善を試みていました。しかし、高圧下では、複雑な多層構造を安定的に維持することが難しく、電池全体の性能を制限していました。高外部圧力と構造の複雑化を避ける前提で、安定かつ高効率な固-固界面をいかに構築するかという点が、この分野の重要な科学的課題となっていました。


上記課題に対し、研究チームは「リッチアニオン溶媒和構造」という新しい発想で新型フッ素含有ポリエーテル電解質の開発に成功しました。この電解質は、固体界面の物理的接触とイオン伝導能力を効果的に強化し、界面安定性を顕著に向上させました。


最適化された界面性能のおかげで、この電解質を用いて組み立てられたリチウムリッチマンガン基ポリマー電池は、優れた電気化学性能を発揮しました。この電解質を基に構築された8.96アンペア時のポリマーパウチ型フルセルは、1メガパスカル(MPa)の外部圧力でエネルギー密度が飛躍的に向上し、604 Wh/kgに達しました。これは、現在の商用化されているリン酸鉄リチウム蓄電/動力セルやニッケル・コバルト・マンガン酸リチウム動力セルを大きく上回るものです。


さらに、満充電の状態で、この電池は釘刺し試験と120℃の恒温槽(6時間静置)安全試験でも燃焼や爆発の現象は見られず、優れた安全性能を示しました。


*釘刺し試験:電池の安全性試験の一つで、満充電の電池を釘で貫通させ、強制的にショートを起こして、発火や破裂といった危険な現象が発生しないかを確認する試験。


 (中国の情報源に基づき編集)

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